【MTG】 テーロス/THS プレリに行ってきた 環境の印象
行ってきた
土曜昼からのテーロスのプレリリース・パーティに行ってきました。
参加者は32人くらい? 昼13時スタートで、18:30終了のスイスドロー5回戦。
ラヴニカの回帰ブロックに続き、今回も弁当箱型のコンポーネント配布。その色に準じたプロモ&封入操作された特製パック1個入りで、自分が使いたい色、使いたいプロモを選ぶ。
まあ、公式を見た方が早いですね。(⇒『テーロス』プレリリース入門|マジック:ザ・ギャザリング)
(画像はMagic:the Gathering公式ホームページより)
カードリストを見た感じ、白はプロモが強いけどコモンはお通夜だったのでそれ以外。黒は有用なカードが全体的に重たくムラが出そう。
というわけで青・赤・緑が選択肢に残った。結局2マナ~3マナ域が安定してて、構築の受けがいちばん広そうな青を選択する。
《前兆語り/Omenspeaker》、《航海の終わり/Voyage's End》、《波濤砕きのトリトン/Wavecrash Triton》と防御力は随一。おまけに《海神の復讐/Sea God's Revenge》というアンコモン最強クラスのゲームエンドカードまである。
できれば環境屈指のコモン、《はじけるトリトン/Crackling Triton》が使える青赤を組めたらいいな……と思いつつ。
ちなみに色人気は赤=緑>>>青=黒>>>>>白といった感じ。赤はプロモ人気も多少あるだろう。なお白がお通夜なのはみんな察していたもよう。
プレリ環境の雑感
- オーラ推進のためコモン除去がべらぼうに重たく設定されており、授与や怪物化などの存在もあっておおよそ遅いゲームになるだろうと予測していたが、意外とゲームスピードは速かった。
5~6ターン目ぐらいに打点の大きいクリーチャーがほぼ確実にあらわれ、後手がこれに素早く対処できなければそのまま勝敗が確定してしまう感じ。
※その一例。ありとあらゆる赤いデッキに入っている - 「遅いシールドは後手ゲー」とよく言われるが、上の理由でテーロスは意外と先手ゲーなようだった。デカブツを先に着地できるだけでなく、環境に豊富なコンバットトリックを握りつつ先んじて殴れるのも大きい。
また、白赤・白青英雄的という速攻アーキタイプもきちんとあり(長丁場に挑むには個人的に引きムラがきびしすぎるような気もするが)、あまりデッキを悠々と組みすぎると貧民大革命を食らうパターンもきちんとある。
- といいつつ自分のところの上位卓勝ち残りは、ほぼすべて緑絡みの怪物化ビッグマナだった。やはり赤・白速攻は1~2試合は快勝できたとしてもトーナメント全体を通してみると安定性に難があるのだろう。よほどパック運が偏ってないかぎり自分は選びそうもない。
- この環境、占術メインでアドバンテージが取れるカードがかなり少ない。アドバンテージが一番取れるのはバットリが絡んだ攻防のように感じる。この攻防に負けたらアドバンテージを取り返す手段はほとんどない。アド取れるカードは超貴重でぜひとも使いたい。
- だからといって《タッサの褒賞/Thassa's Bounty》のようなカードが入るかというと、やはり撃つヒマがない。
フルタップで盤面に絡まないカードを撃つのは相当リスキーで、たいてい返しにオーラつけられたりバットリ握られながらサンドバックにされてライフレースで致命傷を負う。隙をつくらずに撃てる軽さがあるか、インスタントでアド取れるか、でなければ盤面に触りつつアドとれるカードだけがえらい、ということになる。ていうか《骨読み/Read the Bones》《死の国からの救出/Rescue from the Underworld》《ファリカの癒し人/Pharika's Mender》ぐらいしかない。
あれっ、黒最強伝説じゃないのかこれって……。
- 占術があるので土地を切り詰めるプレイヤーもいたようだが、自分はまったく逆に感じた。この環境、授与や怪物化への安定したアプローチを考えるなら土地は18枚は最低限欲しい。
基本的に、占術1は必要なカードを取ってくる効果ではなくいらないカードを弾く効果である。後半に余る土地を占術1ではじけるから、土地は逆に多めに積んだほうが怪物化・授与の安定のためによいと感じた。
- 赤系・緑系の試合だと、デカブツ同士のにらみ合いが続くことも多いが、1体崩されるだけで即死するようなシーンがほとんどで、膠着戦になってもダラダラと間延びした感覚はなかった。お互いに引かないで~引かないで~の祈りあい。
- テーロスは怪物化とオーラで戦線が縦に大きくなっていくゲームで、横に並べられると対処できるカードはほとんどない。《波使い/Master of Waves》にボコされた時に強く感じた。
自分は当たらなかったのだが、《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord》はプレリプロモでよく見るカードだし、これ出したら勝ち確な黒って相当強い色なんじゃないだろうか。
書けば書くほど黒最強に思えてきた
- エンチャント破壊はメインでよい。
- が、構築でいちばん大事なのは生物量だと感じた。授与はオーラとして使えたほうが100倍強いのに、生物が足りないと授与クリーチャーをしょっぱいフレンチバニラとして展開するしかなくなる。授与クリーチャーは0.5生物換算ぐらいにしておいて、最低限15枚はやはり生物を揃えたい。
- 《海神の復讐/Sea God's Revenge》はウワサ通りの鬼畜。殺人鬼。
テーロスプレリ環境をまとめると
- 思ったよりもゲームスピード速い。
- デカブツ先出し、バットリ持ちながら殴れるなど普通に先手有利。
- 黒以外まともなアド獲得カードがない。コンバットトリックでヘタ撃つとリカバリー不能。
- 白は英雄的速攻のドブンはあるが安定性に難あり。マナ加速・ファッティ・対空の安定性が抜きん出た緑が環境の勝ち組っぽい。
- (※二回目参加してからの追記)緑が絡むとだいたい授与と怪物化の重ビートになる。で黒が信心コントロールで地上が硬くて重ビートを狩れる。が対空が弱く青絡みの飛行オーラ戦術で黒を食える。つまり黒信心 ⇒ 緑怪物化 ⇒ 青飛行 ⇒ 黒信心……という相性図のような気がする。これに赤・白が絡んだ二色になって弱点を補いあったり専門性に特化して複雑になる感じ。
とはいえ、プレリでの黒の躍進は《首領》という《骨読み》がとってきてくれる先のボムが約束されたからこそ、という気もする。
- エンチャント破壊はメインおk。しかし生物量の確保がいちばん大事。授与は素出ししたくない(2/2弱い)ので生物0.5枚分とカウントして、生物16枚は欲しい。
- 土地も授与・怪物化安定のため17枚以上は欲しい。後半の余り土地は占術で弾ける。
こんなところですかね。
思ったよりも強かったカード
二回目参加してからの追記ですが、対戦してみて印象が変わったカードを数枚挙げておきます。
とにかく2/4が見た目以上に強い環境だった。
授与生物の基本である2/2や3/3をがっしりキャッチで抜群の守備力。
とくに《アスフォデル》は今回のプレリで間違いなく主役だった。見た目以上に強力で、相手した時にその厄介さが身に沁みて分かる。
2/4の防衛力にライフドレインが6~7マナ圏への延命、すなわち《首領》無双を可能にしてくれる。黒の主軸になる重要人物。
その黒の地上防衛線を飛び越えるために赤緑が採用しなければならないカード。
オーラやバットリの多い環境でこれに割くスロットはないかなーと思っていたが、対黒においてはヘタなオーラや2/2よりも優先して入れてよい。とにかく黒は対空が悲惨。これをつけられるとライフレースが一気にシビアになる。
逆に黒が飛行対策に採用しなければならないカードでもある。飛行付与がコモン無色に与えられているあたり、テーロスのプレリは相当うまくデザインされているなーと感じた。
同じ理由で、対黒では《先見のキマイラ/Prescient Chimera》を《海檻の怪物/Sealock Monster》よりも優先して採用しなければならないと思う。それぐらい黒の地上は本当に硬い。
戦績
自分の構築を紹介するまえに、先に戦績をまとめておく。
自分が組んだのは青緑で、20枚近くがクリーチャー(授与4枚)という脳筋デッキ。
スイスドロー五回戦。結果は
vs赤緑 怪物化 ○○
vs白赤 英雄的 ○○
vs赤緑 怪物化 ○○
vs青緑 テンポ ××
vs赤緑 怪物化 ○○
で4-1のオポ差4位。自分が負けた青緑の人が準優勝で、優勝は除去満載の白黒。
自分が対戦したデッキのすべてに赤か緑が絡んでいる。黒には一回も当たらなかった。個人的には、テーロスの勝ち組は4-1ふたりの青緑と、それを食える黒という印象で終わった。
自分だけでなく会場全体で2-0が多く、トーナメントの進行がすごい早かった。なんでだろ、構築差が強いのかな。
自分のシールド構築については次の記事にて詳述するもよう。
プレリレポ記事の一覧