【MTG】タルキール龍紀伝、プレリ行ってきた。ドロモカ戦士で2-1
何が起こったのか1枚で分かる今日のハイライト
2015年3月21日、土曜昼からのタルキール龍紀伝(DTK)のプレリリース・パーティに参加してきました。
参加人数は20人前後でスイスドロー3回戦固定。12時スタートの16時終了。
いつもの弁当箱型コンポーネントを受けとる。内容は以下のとおり。
(当日開封した箱を使った再現映像です)
これのおかげで自分が使いたい氏族、使いたいキーワードを選んで参戦できる。くわしくは公式をどうぞ。
今回は龍の忍耐を教条に掲げる緑白の氏族、ドロモカを選択。
自分の中でのプールの強度は
赤緑=緑白=白青>黒赤>>>青黒 という感じ。
今回はとにかく緑の生物が強い。特権的に3種類も与えられたコモン大変異はどれも積極的にデッキに入れたいスペックだし、5マナ5/5・全体トランプル付与の大鹿なんてコモンに入れちゃっていいのかというレベル。
いつもならニッチな飛行破壊もドラゴン環境なら評価UPだ。
特に赤緑はアグロからランプまでいちばん構築の受けが広いように感じた。
構築がアグロに寄りすぎていると万が一重たいボムレアを引いたときに悲しみに包まれる(ウギンとかウギンとかウギンとか)のでできれば遠慮したい。
といいつつ緑白を選んだのは前回・前々回でアブザンカラーを選んでいなかったという単純な理由からだ。
会場内での人気はどの氏族もほとんど同じくらいだった。自分が参加したのが当日二回目で、複数回参加者も多かったために単純な強度では誰もクランを選ばなくなっていたのだろう。
MTGのイベントはプレリしか参加してないのに顔見知りもだいぶん増えた。
一回目の印象を聞いたり、引きたいレアの希望について冗談を交わしたりしつついざ構築へ。
カードプール
(各色のうち、個人的に自分がデッキに入れたい順番にしてある。評価は絶対指標ではなく、その色のカードプールを踏まえた相対的なもので、メインデッキに入れたくないカードは薄字にしてある。)
白 (プレイアブル17枚+多色1枚)
《城塞の包囲/Citadel Siege(FRF)》 Rare
2*《アラシンの先頭に立つ者/Arashin Foremost(DTK)》 Promo/Rare
《砂草原ののけ者/Sandsteppe Outcast(FRF)》
《ドロモカの戦士/Dromoka Warrior(DTK)》
《ドロモカの伝令/Herald of Dromoka(DTK)》
《マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper(FRF)》
2*《ドロモカの隊長/Dromoka Captain(DTK)》
2*《霧蹄の麒麟/Misthoof Kirin(DTK)》
《魂の基点/Center Soul(DTK)》
2*《領空のロック/Territorial Roc(DTK)》
《盾皮のドラゴン/Shieldhide Dragon(DTK)》
2*《砂嵐の突撃者/Sandstorm Charger(DTK)》
《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
《忘れられた運命/Fate Forgotten(DTK)》
《補給/Resupply(DTK)》
青 (プレイアブル13枚)
《錯覚の利得/Illusory Gains(DTK)》 Rare
《層雲の踊り手/Stratus Dancer(DTK)》 Rare
《鐘鳴りのドラゴン/Belltoll Dragon(DTK)》
2*《オジュタイの召喚/Ojutai's Summons(DTK)》
2*《予期/Anticipate(DTK)》
《上昇気流の精霊/Updraft Elemental(DTK)》
2*《微風の写字官/Zephyr Scribe(DTK)》
《ジェスカイの呪印/Jeskai Runemark(FRF)》
《体躯の縮小/Reduce in Stature(DTK)》
《ダルガーの宿敵/Dirgur Nemesis(DTK)》
《シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn(DTK)》
《きらめき/Glint(DTK)》
黒 (プレイアブル14枚+多色2枚)
《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》
《押し拉ぎ/Flatten(DTK)》
《死の風/Death Wind(DTK)》
《血顎の狂信者/Blood-Chin Fanatic(DTK)》 Rare
《待ち伏せの巫師/Ambuscade Shaman(DTK)》
《コラガンの散兵/Kolaghan Skirmisher(DTK)》
《解体者の歓び/Butcher's Glee(DTK)》
2*《毒塗り/Coat with Venom(DTK)》
《命取りの放浪/Deadly Wanderings(DTK)》
《シブシグの泥浚い/Sibsig Muckdraggers(FRF)》
《シブシグの徒党/Sibsig Host(FRF)》
《よろめくゴブリン/Shambling Goblin(DTK)》
赤 (プレイアブル13枚)
《龍火浴びせ/Bathe in Dragonfire(FRF)》
《尾の切りつけ/Tail Slash(DTK)》
《コラガンの先陣/Kolaghan Forerunners(DTK)》
《アタルカのイフリート/Atarka Efreet(DTK)》
《大地の断裂/Seismic Rupture(DTK)》
《山頂をうろつくもの/Summit Prowler(KTK)》
2*《コラガンの野心家/Kolaghan Aspirant(DTK)》
《憤激/Lose Calm(DTK)》
《マルドゥの呪印/Mardu Runemark(FRF)》
《火山の猛進/Volcanic Rush(DTK)》
《反抗するオーガ/Defiant Ogre(FRF)》
《サルカンの凱旋/Sarkhan's Triumph(DTK)》
《破壊行為/Vandalize(DTK)》
緑 (プレイアブル14枚+多色1枚)
《勇壮な対決/Epic Confrontation(DTK)》
《高楼の弓使い/Aerie Bowmasters(DTK)》
2*《盾を持つ守護者/Guardian Shield-Bearer(DTK)》
《アイノクの生き残り/Ainok Survivalist(DTK)》
《鼓舞する呼び声/Inspiring Call(DTK)》
《踏み付け/Tread Upon(DTK)》
《待ち伏せクロティク/Ambush Krotiq(FRF)》
2*《林間の見張り/Glade Watcher(DTK)》
《コロッソドンの一年仔/Colossodon Yearling(DTK)》
《アイノクの弩弓手/Ainok Artillerist(DTK)》
《押し進み/Press the Advantage(DTK)》
《遮蔽された高楼/Sheltered Aerie(DTK)》
《切翼の宴/Pinion Feast(DTK)》
2*《砂の造形/Shape the Sands(DTK)》
《暴露する風/Revealing Wind(DTK)》
多色
《過酷な命の糧/Harsh Sustenance(FRF)》
《無残な競争/Grim Contest(FRF)》
無色
《龍屋の偶像/Dragonloft Idol(DTK)》
《水晶の番人/Keeper of the Lens(DTK)》
《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net(DTK)》
出たレアが
……戦士の構築済みデッキかな?
ひどい偏りを見たぞ。
あれほど重レアの受けを気にしていたのにビックリするぐらいアグロなレアしか引いてねえ!
この3年毎回プレリに参加しているが、ここまで脳筋な引きははじめてだ。
さすがにこれは戦士一択だろうとまずは白のプレイアブルをマナカーブ順に並べていく。
が、ここで3マナ域の圧倒的な偏りと2マナ域の絶望的な不足があぶり出される。
2マナ戦士の不足はせっかく2枚引いた《アラシンの先頭に立つ者》の爆発力に大幅なブレーキがかかってしまうことを意味する。
となれば二色目にその補強を期待するのが普通なのだが、《アラシン》は3マナダブルシンボルなので2マナ域をサブカラーに任せると投入すべき平地の最低枚数とのミスマッチが起きてしまう。
レアはこんなにも愚直なアグロを組めとアピールしているのに、コモン戦士をまったく引けてない。画竜点睛とはこのことだァァァァァァ――――――!!!!
この2枚の《領空のロック》が《光歩き》ないし《ドロモカの戦士》だったらどれだけデッキが完成していたことか……。
泣き言いってても始まらないのでサブカラーの検討に入っていく。
……結論から言うと4色どれを選んでも形になりそうだ。
赤は先手アグロ特化、
緑はもっとも生物の質がよいミッドレンジ型、
青は戦士ではなく大変異と飛行によって戦線を構築していくコントロール型、
黒は戦士アグロとコントロールで中途半端にカードが割れているがどっちも組めないことはない感じ。
これは白のプールだけでデッキの基本形がほとんど完成されていることの証明だ。超今更だがほんとに贅沢なプールを貰った。
この中でメインを張る色を選ぶなら、生物の質量に安定感のある緑だろう。
それに緑のパンプスペルによるバックアップは二段攻撃と相性がよく、プールのコンセプトがより引き立つ。
もちろん赤の超前のめりアグロは負け先でブン回し用に都合がよさそうなので、これもサックリ祖型を作っておくことにした。
構築
というわけで、最初に組んだデッキがこちら。
WG Warrier Aggro
= 17 Creatures
《マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper(FRF)》
《ドロモカの戦士/Dromoka Warrior(DTK)》
《ドロモカの伝令/Herald of Dromoka(DTK)》
2*《領空のロック/Territorial Roc(DTK)》
2*《盾を持つ守護者/Guardian Shield-Bearer(DTK)》 (大変異)
《アイノクの生き残り/Ainok Survivalist(DTK)》 (大変異)
2*《アラシンの先頭に立つ者/Arashin Foremost(DTK)》
2*《ドロモカの隊長/Dromoka Captain(DTK)》
《砂草原ののけ者/Sandsteppe Outcast(FRF)》
2*《霧蹄の麒麟/Misthoof Kirin(DTK)》 (大変異)
《高楼の弓使い/Aerie Bowmasters(DTK)》 (大変異)
《盾皮のドラゴン/Shieldhide Dragon(DTK)》 (大変異)
= 6 Spells
《魂の基点/Center Soul(DTK)》
《勇壮な対決/Epic Confrontation(DTK)》
《踏み付け/Tread Upon(DTK)》
《鼓舞する呼び声/Inspiring Call(DTK)》
《城塞の包囲/Citadel Siege(FRF)》
《押し進み/Press the Advantage(DTK)》
= 17 Lands
10*《平地》 7*《森》
・23枚め以降のカード
《アイノクの弩弓手/Ainok Artillerist(DTK)》
2*《林間の見張り/Glade Watcher(DTK)》
2*《砂嵐の突撃者/Sandstorm Charger(DTK)》
《待ち伏せクロティク/Ambush Krotiq(FRF)》
《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》、《忘れられた運命/Fate Forgotten(DTK)》、《切翼の宴/Pinion Feast(DTK)》
・マナカーブ
1マナ……1枚
2マナ……10枚(大変異3枚)
3マナ……8枚+変異7枚(大変異2枚)
4マナ……3枚(大変異1枚)
6マナ……1枚(大変異1枚)
合計マナコスト 63マナ
泣く泣く2マナ域に《領空のロック》を入れるありさま。とはいえ、 +1/+1カウンターを振れる《盾を持つ守護者》のおかげで他の色より鳥ちゃんの存在が肯定されている。
鼓舞との兼ね合いから2マナ域は《林間の見張り》に任せてもいいのだが、 《アラシンの先頭に立つ者》を3ターン目に安定的に着地させたいという理由から平地にかなり枚数を振っており、前述の通りなるべく2マナ域はメインカラーで揃える必要があった。
おなじ理由から《押し進み》の採用はかなり迷った。森7枚で緑のダブルシンボルは8ターン目に捻出できるかどうか、というレベルだ。
といってこれを抜いたところで入るカードは《砂嵐の突撃者》か《待ち伏せクロティク》か11枚めの《平地》くらいしかないし、プチ踏み荒らしは二段攻撃との相性が抜群によいので、デッキコンセプトを明快にするために23枚めのスロットとして採用することにした。
生物では《盾皮のドラゴン》も採用をかなり迷った。他の候補は《砂嵐の突撃者》《アイノクの弩弓手》《待ち伏せクロティク》。ここではけっきょく単体での圧力を考えてドラゴンを選択したが、最終的にはこのスロットは《砂嵐の突撃者》のほうがよかったと感じた。やはり土地17枚で大変異7マナへのアクセスは厳しい。
《ドロモカの隊長》や《押し進み》は後手では弱いので、 《林間の見張り》《砂嵐の突撃者》《正義のうねり》《切翼の宴》《砂の造型》あたりを相手の速度に応じて投入する、大雑把なサイドプランを組み立てた。
一方で、白赤の構築はこんな感じになった。
WR Warrier Aggro
= 16 Creatures
《マルドゥの悲哀狩り/Mardu Woe-Reaper(FRF)》
《ドロモカの隊長/Dromoka Captain(DTK)》
《ドロモカの戦士/Dromoka Warrior(DTK)》
2*《領空のロック/Territorial Roc(DTK)》
2*《コラガンの野心家/Kolaghan Aspirant(DTK)》
2*《アラシンの先頭に立つ者/Arashin Foremost(DTK)》
2*《ドロモカの隊長/Dromoka Captain(DTK)》
《砂草原ののけ者/Sandsteppe Outcast(FRF)》
《コラガンの先陣/Kolaghan Forerunners(DTK)》
2*《霧蹄の麒麟/Misthoof Kirin(DTK)》 (大変異)
《アタルカのイフリート/Atarka Efreet(DTK)》 (大変異)
= 7 Spells
《魂の基点/Center Soul(DTK)》
《マルドゥの呪印/Mardu Runemark(FRF)》
《龍火浴びせ/Bathe in Dragonfire(FRF)》
《尾の切りつけ/Tail Slash(DTK)》
《城塞の包囲/Citadel Siege(FRF)》
《憤激/Lose Calm(DTK)》
《火山の猛進/Volcanic Rush(DTK)》
= 17 Lands
9*《平地》 7*《山》
《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag(FRF)》
・ 23枚め以降のカード
《山頂をうろつくもの/Summit Prowler(DTK)》
2*《砂嵐の突撃者/Sandstorm Charger(DTK)》 、《盾皮のドラゴン/Shieldhide Dragon(DTK)》
《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》
《大地の断裂/Seismic Rupture(DTK)》
・マナカーブ
1マナ……1枚
2マナ……7枚
3マナ……11枚+変異3枚(大変異2枚)
4マナ……3枚(大変異1枚)
5マナ……1枚
合計マナコスト 63マナ
赤を絡めても2マナ域の不足は深刻で、やっぱり《領空のロック》を入れざるを得ない。不足感のあるロックのスロットを肯定するために、《マルドゥの呪印》まで入れることにした。
4マナ4/3バニラ《山頂をうろつくもの》はこのアーキタイプにフィットしたスペックだが、やはりサブカラーのダブルシンボル要求からくる事故を嫌ったために投入を見送った。
実に先手にオールインなデッキで、さすがにこれはメインにはできないが、コンセプトの合致からくるデッキの強度は緑白を上回っているような感触を持った。
特に今回のプレリは龍紀伝4パック強ということで、アンコの色対策はだいたいひとり1枚は持っていると考えていい。
カラーチェンジはこれらをスカらせるメリットがものすごく大きいので、完成度の高いサブデッキを構築できるプールであったことの喜びはいつも以上にあった。
残り時間の最後まで白黒や白青のかたちを模索するが、タイムアップ。あとは試合のあいまあいまに組み立てていくことになった。
対戦
一試合目:赤黒ミッドレンジ
○××
頭でっかちの攻撃を大量の除去がバックアップし、数回のパンチでゴリゴリ削りにくる。1ゲーム目は2ターン目戦士⇒《アラシンの先頭に立つ者》がうまく決まり危なげなく勝利。
しかし二ゲーム目、三ゲーム目ともに相手のプロモレアの龍王コラガン(Foil)が降臨してしまう。
三ゲーム目は赤白へのスイッチをかなり迷ったが、サイドインした《切翼の宴》の存在と、パンプスペルで除去を回避しつつサイズ差で押し切った方がマッチアップ的に有利な感触を持ったので緑白のまま挑むことにしたのだが、結果はコラガンの前に撃沈。
三ゲームのうち土地1枚以下マリガンをトータル4回していて、なにかに呪われている気持ちになった。そして次のマッチアップ抽選を待っていると……。
二試合目:不戦勝
(゚д゚)
参加者奇数だったから仕方ないね。今回は開催回数のかねあいから3試合固定なのでこのスキップはつらい……。
心のなかで戦わせろォォォォ俺を戦わせろォォォォと悲しき戦闘マシーンめいて叫ぶ。
せっかくなのでドラゴンフューリーで遊ぶ、が、11点でコモンしかゲットできずウオオオオオオオオオオオオ
いろいろと構築を見直し、ここで《盾皮のドラゴン》を《砂嵐の突撃者》にチェンジ。
三試合目:赤黒戦士アグロ
○○
相手の《憤激》&《血顎の狂信者》がこっちの戦士と見事な友情コンボを確立。
とはいえ、こっちの戦士と相手の戦士で生物のスペック差がありすぎる。なんか申し訳ないくらいの物量差で二回とも勝利。
結果は2-1。与えられたプールからしてみればなんとも不甲斐ない結果に終わってしまった……。ていうか赤黒としか戦ってねえんだが!
不完全燃焼感が強かったのでフリーでいろいろな人と対戦する。赤黒緑コントロール、ドロモカランプ、結果は2-1。
うーむ、どうも最近プレリで2-1マンとなりつつある……。全勝できないのはどっか詰めが甘いんだろうなあ。
雑感
- 重い大変異&ドラゴン満載の環境から、KTK~FRFとくらべ大幅なスピードダウンを予想していたが、蓋をあけてみるとむしろ前環境より高速化してるような感触さえ持った。
デッキの基本構築が三色から二色にシフトしたのが大きいのだろう。あと除去も強く生物の打点も平均して高い。ヘタするとアンモーフする前に大勢が決していることもあり、ものすごいテンポ環境になった気がした(とはいえこれは使ってるデッキ&対戦したデッキのほとんどがクソアグロだったからというのも多分にあるだろうが)。
そんなわけでプレリ一回目はこれにて終了。
今回は二回目も参戦してきたので、次回に続く!
(個人的に強かったカードなんかもそちらで紹介します)
次回:
プレリレポ記事の一覧