I LOVE TCG

TCGデザイン論に関するブログ

【DM】ビギニング・ドラゴンデッキ構築戦 優勝デッキレシピ

 

行ってきました。

(行ってきてました。)

 

二回参加して二回とも優勝できました。二回とも火の戦闘龍でまったく同じデッキでした。

それも先週、先々週のはなし……。

 

 

 

デッキレシピ

というかIN-OUT表はこちら:

 

IN

1*《砕神兵ガッツンダー》 

2*《爆炎シューター マッカラン

2*《デュアルショック・ドラゴン》 

1*《爆竜GENJI・XX》 

3*《モエル 鬼スナイパー》 

1*《光牙忍ハヤブサマル》

 

OUT

3*《霊峰竜騎フジサンダー》 除去コントロールで運用するには中途半端なスペック

3*《爆装ヘーゼル・バーン》 同上

4*《ライラ・ラッタ》    光相手に負け筋を作る、相打ち要員としても微妙

 

 

各カードについてサクッと解説すると、

ガッツンダー、デュアルショック、GENJIはジャバジャック殺すマンとしての採用です。

GENJIは光対策でもあり、デュアルショックは同型対策でもあります。とにかく8000というバトラッシュ外のサイズが火に刺さります。0マナで出せるバトライオウやサンバーストの種だと考えることもできます。

 

あとは速攻に間に合わせるためのトリガーと軽い除去の増量。

マッカランはいまいちピンとくるとこなさげに見えますが、三種のどれに対しても腐ることがない受けの広いカードでした。

 

 

 

想定メタ

はこんな感じで考えてました。

 

  • マイパッド+ジャバジャックの進化速攻水
  • チッタ・ペロル+ガルドスの火
  • ジャックライドウ+バジュラの火
  • ヘブンズ・ゲート+ジャンヌの光
  • シルバー・グローリー入り光

 

 

valtで見たなかから適当に。

 

 

動きとしては、とにかく徹底して除去コントロールとして振るまいひたすら盤面をスイープすることに集中する。鬼切丸でハンパなビートなんかをしないこと。

赤単ミラーはとにかくバトラッシュの的を出さないように動くこと。具体的にはギャノバズカより前に6000より下のクリーチャーを展開しないこと。あと展開が遅れてでもサンバーストを握り続けること。

同型は相手より常に一手遅く動いたほうが勝つような印象でした。

 

 

最初はネタ気味に入れてたデュアルショックなんですが、こいつが本当に強かったです。自分が加えたなかでいちばん活躍したカードでした。

 

この環境の火はジャバジャック速攻のスピードと同型バトライオウのサイズ勝負の両方を制する必要があって、デュアルショックはまさにその両方の仕事を果たしてくれるキーパーソンでした。

上でさらっと触れましたが0マナで出せるバトライオウやサンバーストの種であり、水に対してはティーチャーエヴォリュータージャバ→3枚ブレイクに対する数少ない返し札でもあります。また火に対しては8000というパワーがほぼすべての除去を弾いてゲームエンドまでそのまま生き残ってくれます。

 

中速で1枚ずつブレイクされることが多いこの環境だと、盤面を切り返しつつそのまま詰めの役割までになってくれる優秀な返し札のひとつでありました。

 

 

 

 

対戦履歴

 

一回目:

  • vs光シルバー・グローリー
  • vs青エメラルクロック

 

 二回目:

 

でした。どこだジャバジャック!

 

 

 

ちなみに

最初はこんな改造プランを考えてました。

 

IN

4*竜装 ザンゲキ・マッハアーマー

4*ボルメテウス・武者・ドラゴン

1*スピア・ルピア

1*爆竜GENJI・XX

 

 

水ジャバ速攻には4tザンゲキからの武者8000のSA殴り返しで、

火同型に対してはバトル関係の効果をめぐるサイズ勝負をザンゲキ+2000が一律優位に変えてくれて、

光に対しては余ったスロットにGENJIを増量して、それをスピアでフェッチすりゃなんとかなるんじゃね、という発想でした。

 

 

思いついたときは我ながら完璧な理論、環境のマスターピースだと高笑いでしたが現実は非情でというか当たり前なんですが普通にジャバにボコられました。

普通にボコボコにされました。ザンゲキ武者の2枚セットとか普通にまにあわないレベルで足腰ズタボロにされました。

あとこのデッキ、ザンゲキを2枚引いてしまったときのどうすんのこれ感がすさまじかった。

 

それからいろいろマッチアップを試したんですが、やっぱりジャバジャック速攻が群を抜いて強いなという感じになりました。

光もいろいろいじってみたんですがどうしてもスーパーパラディン入りジャバに勝てそうにない感触で、光で参加する人はあんまりいないんじゃないかという結論になりました。

 

 

最初から自分は火で参加するつもりでいたんですが(ジャバジャック持ってないからね!)

ジャバには専用の対策スロットを割かないと勝てないレベルで強かったので、いっそ半分ジャバ殺すマンになることにしました。

ただ水メタばっかり意識しすぎて同型に弱くなっては元も子もないわけで、なるべく相性を改善させつつ両方に刺さるカードを見つける必要がありました。

それが今回のデュアルショックだったんですね。うまくぴたっとはまってくれてうれしかったです。わーい。デュアルショックバンザイ!

 

 

 

 

構築済み戦は引退者向けでもあるよね

 

DMは毎年構築済み戦をやってくれてますが、これほんとうに面白いです。

もっといろんなタイトルで流行してほしいくらい。もう年一の恒例イベントフォーマットとして標準搭載してほしいくらい。 もっと流行れ!

 

 

現役環境の速度にはついていけない(けどゲーム自体はカジュアルに続けてる)自分のようなプレイヤーが、せっかくだからと1デッキ買ってトーナメント環境に復帰するのにものすごくよいのです。

メタゲームが小さいし資産差もすくないので、プレイングの基本さえ覚えていれば普通に勝ちの目がある。いっけん初心者のためのフォーマットのようだけど、これって復帰者にもいいフックになるイベントなんですよね。

 

なので構築済みデッキ杯をイベントとしてひらく場合、初心者だけでなく半引退者(かつて遊んでいたプレイヤー)に向けても告知するのが絶対よいと思ったのでした。

あとこれが最新の構築済みだけでなく今まで販売された構築済みだったらどれつかってもOKとかだったら家眠杯っぽくて楽しそうなんですが、さすがに初心者のこと考えると難しいのかな。

 

 

 

それにしてもDMの対戦イベントまわりの発想力はほんとうにすごいです。

今は遊戯王もヴァンガードもバディファイトもあたりまえにやってますけど、公認イベント参加賞をパック方式で配布したのもDMが最初なんじゃなかったですかね(間違ってたらご指摘ください)。

固定カード1枚をくばるのに比べて、複数回参加する/複数個もらうことのインセンティブがすごく大きくなるので嬉しいのですよね、この方式。

複数回もらえるというのはたとえばデッキ優秀賞者には参加賞とは別に+1パック、とか今から一番早く勝った者に+1パック、みたいにカジュアルなイベントで勝利とは別のモチベーションを与えるのに向いているのですごくよいと思うのです。

 

 

まあそんなわけでながながとかたったわけですが、とにかく構築済みデッキ杯がベーシックなフォーマットのひとつぐらいになってくれたらうれしいtenkoなのでした。

どっとはらい