【MTG】 マジック・オリジン土曜プレリ行ってきた。チャンドラで2-1
今日のプレリハイライト:
2015年7月11日、土曜昼からのマジック・オリジンのプレリリース・パーティに参加してきました。
参加人数は20人でスイスドロー3回戦。13時スタートの17時終了。
毎度おなじみの弁当箱で今回もパック配布。
これまでは通常パック5個+Foilプロモ入り封入操作15枚パックの合計6パック入りだったのだが、
マジック・オリジンでは通常パック6個+Foilプロモ入り封入操作7枚パック、という構成になっている。くわしくは公式をどうぞ。
単純にもらえるカードが7枚増量でお買い得。そのぶんコンポーネント代がいつもより200円値上げされているのだが、200円でレア1枚増えるならお得じゃない?
(当日開封したコンポーネントを使った再現映像です)
で、一回目。自分は赤を選択。
自分が事前に考えていた色の強弱は
白>緑>赤>>>黒>>>>>>>>>>青 という感じ。
自分がメインカラーに求めるのは低マナ域の充実だ。
ファッティやボムは二色目のなかでいちばん潤沢なヤツをつまんで補強すればいいが、低マナ域の補強を二色目でやろうとするとマナバランスとの兼ね合いが出てくる
(二色目の大天使はつまめるが白騎士はつまめない)。
その視点から、一番低マナ域が充実していたのが白だという印象を持った。
1マナタッパー、ニ種類の2マナ2/2、ニ種類の3マナ高名、と低マナ域でプレイアブルな生物が一番多い。
特にリミテだと2マナ2/2生物の性能がアグロでもミッドレンジでも重要になってくるのだが、オリジンの白はここが図抜けてよいように思った。
対する緑は2マナ域《葉光らせ》《エルフの幻想家》からの5マナのキラーカード《ロウクスのやっかいもの》と明確なミッドレンジ指向だ。
ゲームプランはこちらの方がタフなのだろうが、かわりに3マナフォグや《回収》など、ノイズとなるスペルが白に比べて多い部分が気になった。
シールドはドラフトと違ってプール平均値での総力戦になるので、最高点は大きいが最低点も多いという振り幅ある分布図を鑑みて、白の次点という評価に落ち着いた。
赤は緑とは逆にアグロ思考が強すぎ、ミッドレンジを組みたいプールを引いてしまった場合のミスマッチが減点対象かなという感じ。火力は普遍的に強いのだが、それはサブカラーでつまめばいい。
黒も同様に強いカードは強いのだが、オーラや接死付与と5マナ3/2飛行など、デッキ速度によって強度が極端に変わりすぎるカードが多過ぎた印象だ。
青はとにかく平均的なカードパワーが低すぎ。
そのような事前印象から本当は緑か白を選ぶつもりだったのだが、どちらもすでに売り切れ。次点の次点という感じで赤を選ぶ。
会場内での人気は
緑>黒>赤>>白>>>>>>>>>>>青 という感じ。
予想外の黒の人気と白の不人気。
知り合いに話を聴いてみると、黒の人気はどうやらリリアナプロモが欲しい人が多かったからということらしい。
白の不人気はその日二回目の開催だったため、一回目で選んだ人がそれ以外に散った……とかたぶんそんな感じだろうと思う。
卓につくと一回目に参加した知り合いから「思ったより高名弱いよ」とか「ダメラン3枚引いて没ったわ……」みたいな話をきく。
ダメランだけは嫌だ……ダメランだけは嫌だ……と組み分け帽子に念じつつ、いざ開封&構築へ。
カードプール
- 各色のうち、個人的に自分がデッキに入れたい順番にしてある。
- 評価は絶対指標ではなく、その色のカードプールを踏まえた相対的なもの。
- メインデッキに入れたくないカードは薄字にしてある。
- 記事内で使われているカード画像は公式のカードイメージギャラリーより引用。
白 (プレイアブル13枚+多色1枚)
《迅速な報い/Swift Reckoning(ORI)》
《抑制する縛め/Suppression Bonds(ORI)》
《領事補佐官/Consul's Lieutenant(ORI)》
《トーパの自由刃/Topan Freeblade(ORI)》
《勇者の選定師/Anointer of Champions(ORI)》
《祝福された霊魂/Blessed Spirits(ORI)》
《巡礼者の道の騎士/Knight of the Pilgrim's Road(ORI)》
《包み込む霧/Enshrouding Mist(ORI)》
2*《キテオンの戦術/Kytheon's Tactics(ORI)》
《力強い跳躍/Mighty Leap(ORI)》
《重歩兵/Heavy Infantry(ORI)》
《オーラ術師/Auramancer(ORI)》
《悟った苦行者/Enlightened Ascetic(ORI)》
青 (プレイアブル11枚)
《印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish(ORI)》
《閉所恐怖症/Claustrophobia(ORI)》
《飛空士志願者/Aspiring Aeronaut(ORI)》
《ジェスの盗人/Jhessian Thief(ORI)》
《工匠の天啓/Artificer's Epiphany(ORI)》
2*《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant(ORI)》
《狩漁者/Watercourser(ORI)》
《金切り声のスカーブ/Screeching Skaab(ORI)》
《計算された放逐/Calculated Dismissal(ORI)》
《ニヴィックスの障壁/Nivix Barrier(ORI)》
《戦慄水/Dreadwaters(ORI)》
黒 (プレイアブル12枚)
《衰滅/Languish(ORI)》 Foil
《異臭のインプ/Fetid Imp(ORI)》
《不浄な飢え/Unholy Hunger(ORI)》
《眼腐りの暗殺者/Eyeblight Assassin(ORI)》
《死の国の重み/Weight of the Underworld(ORI)》
《狂暴な吸血者/Rabid Bloodsucker(ORI)》
《茨弓の射手/Thornbow Archer(ORI)》
《屍術的召喚/Necromantic Summons(ORI)》
《ツキノテブクロの浸潤/Touch of Moonglove(ORI)》
2*《死の円舞曲/Macabre Waltz(ORI)》
《冥府の傷跡/Infernal Scarring(ORI)》
《苛まれし思考/Tormented Thoughts(JOU)》
《悪魔の契約/Demonic Pact(ORI)》 M-Rare
赤 (プレイアブル22枚+多色1枚)
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar(ORI)》 Rare
2*《地震の精霊/Seismic Elemental(ORI)》
《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
2*《稲妻の投槍/Lightning Javelin(ORI)》
《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》
2*《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》
2*《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid(ORI)》
《トゲイノシシ/Prickleboar(ORI)》
《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》
《地底の斥候/Subterranean Scout(ORI)》
《瘡蓋族の狂戦士/Scab-Clan Berserker(ORI)》 Rare
2*《魔道士輪の暴漢/Mage-Ring Bully(ORI)》
《炎魔の精霊/Firefiend Elemental(ORI)》
《反逆の行動/Act of Treason(ORI)》
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ORI)》 Promo
《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser(ORI)》
《チャンドラの憤怒/Chandra's Fury(ORI)》
《粉々/Smash to Smithereens(ORI)》
《破砕/Demolish(ORI)》
緑 (プレイアブル15枚)
《辺境地の巨人/Outland Colossus(ORI)》 Rare
《ロウクスのやっかいもの/Rhox Maulers(ORI)》
《地底街のトロール/Undercity Troll(ORI)》
《葉光らせ/Leaf Gilder(ORI)》
《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ORI)》
《議事会の自然主義者/Conclave Naturalists(ORI)》
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage(ORI)》
《果樹園の霊魂/Orchard Spirit(ORI)》
《ラノワールの共感者/Llanowar Empath(ORI)》
《イェヴァの腕力魔道士/Yeva's Forcemage(ORI)》
《森林群れの狼/Timberpack Wolf(ORI)》
2*《剛力化/Titanic Growth(ORI)》
《進化の飛躍/Evolutionary Leap(ORI)》 Rare
《森の伝書使/Sylvan Messenger(ORI)》
《空への斉射/Aerial Volley(ORI)》
《蔦の罠/Vine Snare(ORI)》
《回収/Reclaim(ORI)》
多色
《イロアスの勇者/Iroas's Champion(ORI)》
無色
《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls(ORI)》
《ルーンの苦役者/Runed Servitor(ORI)》
《戦の角笛/War Horn(ORI)》
《護衛する自動機械/Guardian Automaton(ORI)》
《神々の兜/Helm of the Gods(ORI)》 Rare
2*《古参兵の予備武装/Veteran's Sidearm(ORI)》
《錬金術師の薬瓶/Alchemist's Vial(ORI)》
出たレアが
・・・
・・・・す、
衰滅が光ったァァァァ――――――――――――――ッ!!!
同じパックから《悪魔の契約》も出ました(嬉死)。
プロモFOILはパイルドライバーだし、この時点でテンションMAX。
赤パックを選んでナラー夫妻が出るという噛み合いもよし。
レアチェック段階だと素直に赤黒か赤緑かなこれは? と思いつつ、各色のカードをチェックしていく。
結果分かったのは……
- 赤だけだと2マナ域が弱く、二色目での補強が必須。逆に重たいのは赤だけでそれなりにとれている。
候補は《葉光らせ》《地底街のトロール》のある緑か、アグロに寄せて《魔道士輪の暴漢》2枚を有効化できる白。 - せっかくの《衰滅》だが黒は単純にプレイアブルなカードが弱く、2マナ圏もスッカスカなので残念ながら一番に選択肢から切る。
- 《ギラプールの歯車造り》×2、《ギラプールの霊気格子》《ピア・ナラーとキラン・ナラー》《領事の鋳造所》とアーティファクトシナジーの横軸あり。
- 青はいちばん枚数が少ないが、このシナジーを強調することで形になりそう。
- まさかの《地震の精霊》×2!!
/ どーもー \
相当強いプールだなコレ……と思ったが、この密度は6.5パック構築のおかげかもしれない。
つまり他参加者もこれぐらいのプールは平均的にもらってるのかも? などと考えつつ、まずは素直に王道の赤緑ミッドレンジを組んでみる。
構築
最初に組んだデッキがこちら。
RG Artifact-Midrange
= 16 Creatures
《地底の斥候/Subterranean Scout(ORI)》
《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(DTK)》
《葉光らせ/Leaf Gilder(ORI)》
《地底街のトロール/Undercity Troll(ORI)》
《ルーンの苦役者/Runed Servitor(ORI)》
2*《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》
《果樹園の霊魂/Orchard Spirit(ORI)》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar(ORI)》
《瘡蓋族の狂戦士/Scab-Clan Berserker(ORI)》
《護衛する自動機械/Guardian Automaton(ORI)》
2*《地震の精霊/Seismic Elemental(ORI)》
《ロウクスのやっかいもの/Rhox Maulers(ORI)》
《議事会の自然主義者/Conclave Naturalists(ORI)》
《辺境地の巨人/Outland Colossus(ORI)》
= 7 Spells
《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid(ORI)》
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage(ORI)》
《戦の角笛/War Horn(ORI)》
2*《稲妻の投槍/Lightning Javelin(ORI)》
= 17 Lands
《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls(ORI)》
8*《山》 8*《森》
23枚め以降のカード:
《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser(ORI)》+《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ORI)》パッケージ
《ラノワールの共感者/Llanowar Empath(ORI)》
《トゲイノシシ/Prickleboar(ORI)》、《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ORI)》
《進化の飛躍/Evolutionary Leap(ORI)》+《反逆の行動/Act of Treason(ORI)》パッケージ
ベタな赤緑ステロイドに、せっかくなので引いたアーティファクトシナジーを盛り込んだタイプ。
トークンを入れると9個分のファクトが入っているため、さすがに《霊気格子》もアクティベートできるだろうという考え。
マナカーブがいびつだがあんまり気にしないようにした。
2~3マナ生物のにらみ合いで場が固まったら、重たい生物連打するほうが強いわけだし。
最後まで迷ったのは《ラノワールの共感者》の投入、それと《議事会の自然主義者》と《トゲイノシシ》のどちらをメインに入れるか。
飛行機械や強力な置物が多く対象に困らないという事前印象だったため、《自然主義者》をメインに入れたのだが、
パンチの通りやすい高打点の生物がいると《地震の精霊》のゲームエンド力が極端に
違ってくるので、メインはデッキ内容に合致する《トゲイノシシ》がよかった。
同様に《ニッサの巡礼》は3⇒5にジャンプできる流れが強そうだと思って投入したが、
《地震の精霊》によって打点の水増し要因になることを考えると、役割の似た《巡礼》よりも《共感者》の方がよかった。
メイン用の丸いミッドレンジが組めたので、今度は先手番で相手を轢き殺す用のオールインアグロを模索してみることにした。
RW Aggro
= 16 Creatures
《勇者の選定師/Anointer of Champions(ORI)》
《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser(ORI)》
《トーパの自由刃/Topan Freeblade(ORI)》
《地底の斥候/Subterranean Scout(ORI)》
2*《魔道士輪の暴漢/Mage-Ring Bully(ORI)》
《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》
《ルーンの苦役者/Runed Servitor(ORI)》
《巡礼者の道の騎士/Knight of the Pilgrim's Road(ORI)》
2*《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》
《瘡蓋族の狂戦士/Scab-Clan Berserker(ORI)》
《イロアスの勇者/Iroas's Champion(ORI)》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar(ORI)》
2*《地震の精霊/Seismic Elemental(ORI)》
= 7 Spells
《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
《迅速な報い/Swift Reckoning(ORI)》
《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》
《キテオンの戦術/Kytheon's Tactics(ORI)》
《抑制する縛め/Suppression Bonds(ORI)》
2*《稲妻の投槍/Lightning Javelin(ORI)》
= 17 Lands
《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls(ORI)》
8*《山》 8*《平地》
23枚め以降のカード:
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ORI)》
《トゲイノシシ/Prickleboar(ORI)》
《領事補佐官/Consul's Lieutenant(ORI)》、《祝福された霊魂/Blessed Spirits(ORI)》
7枚目のスペル枠として
《包み込む霧/Enshrouding Mist(ORI)》、《キテオンの戦術/Kytheon's Tactics(ORI)》、《反逆の行動/Act of Treason(ORI)》
2枚の《地震の精霊》 がバーランみたいにフィニッシュスペルの役割を果たす。
大まかな形はこれでいいと思うが、細部の二択はかなり迷っていた。
3マナ生物枠は《巡礼者の道の騎士/Knight of the Pilgrim's Road(ORI)》と《祝福された霊魂/Blessed Spirits(ORI)》はどちらがいいのか、
7枚目のスペル枠は《戦の角笛/War Horn(ORI)》と《キテオンの戦術/Kytheon's Tactics(ORI)》と《反逆の行動/Act of Treason(ORI》と《包み込む霧/Enshrouding Mist(ORI)》のどれがいいのか、など。
スペルについては《ピア・ナラーとキラン・ナラー》がいたために《角笛》を選択したが、
こことの一貫性を考えるなら生物枠は《祝福された霊魂》を選択するべきだった。
また《領事補佐官/Consul's Lieutenant(ORI)》は二色目のダブシンを信頼していないという理由からアウトしていたのだが、基本土地8:8の構成なら3~4ターン目に出してよいものと割りきって投入するべきだった。
よく考えたら3ターン目に出しても《アクロスの兵長/Akroan Sergeant(ORI)》より強いわけだし。
細部の詰めで数点ミスっているものの、ひとまず2つベースとなるアーキタイプが組めたので、余った時間で変化球が組めないかも模索してみることにした。
青赤を並べると、アーティファクト・テンポっぽいデッキが見えてきた。
RU Artifact-Tempo
= 15 Creatures
2*《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant(ORI)》
《印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish(ORI)》
《地底の斥候/Subterranean Scout(ORI)》
《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》
《ルーンの苦役者/Runed Servitor(ORI)》
《ジェスの盗人/Jhessian Thief(ORI)》
2*《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》
《飛空士志願者/Aspiring Aeronaut(ORI)》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar(ORI)》
《護衛する自動機械/Guardian Automaton(ORI)》
2*《地震の精霊/Seismic Elemental(ORI)》
《トゲイノシシ/Prickleboar(ORI)》
= 8 Spells
《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》
《閉所恐怖症/Claustrophobia(ORI)》
《工匠の天啓/Artificer's Epiphany(ORI)》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid(ORI)》
《戦の角笛/War Horn(ORI)》
2*《稲妻の投槍/Lightning Javelin(ORI)》
= 17 Lands
《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls(ORI)》
8*《山》 8*《島》
しかし赤緑と比べるとだいぶ悲しくなるラインナップだ。
どういう相手だと赤緑より優先してこのデッキに組み替えるか具体的なイメージがわかなかったので、仮組みはしたものの活用する機会はないだろうなと思っていた。
が……実は対戦が始まってみるとあった。
このデッキが赤緑よりも優先される相手が。
この段階では気づきもしなかったのだが……。
といったところで構築時間終了。
けっこう自信のある赤緑をメインに、いざ対戦席へ移動。
戦績
一試合目:赤黒レイコマハスク ×○×
トークンや3マナ以下の生物を横に並べる軽めのデッキ。チャンドラ入り。
サイズで攻める相手には2枚ずつ入ったハスクorレイコマ(あるいはその両方)による打開が可能で隙がない。
一ゲーム目は虎の子《辺境地の巨人/Outland Colossus(ORI)》を見事にレイコマハスクされて死亡。
二ゲーム目は赤白に組みかえ、想定通りに轢き殺す。
三ゲーム目はレイコマ対策に《進化の飛躍/Evolutionary Leap(ORI)》を入れるものの、ここで森を引かない事故。
クリンナップディスカードでダブルシンボルの《辺境地の巨人/Outland Colossus(ORI)》を泣きながら捨てると、相手の手札からめくれたのはまさかまさかの《屍術的召喚/Necromantic Summons(ORI)》!!
8/8になった巨人にプチプチ潰しされて見事に没。二回ともテメーの巨人に殺されてやんの!!
《屍術的召喚/Necromantic Summons(ORI)》は採用微妙なカードと判断していたので、これが飛んできたときは素直に驚いた。
たしかに自分みたいなファッティ山盛りデッキ相手にはよく刺さるか……。
敗北が決まったあとになってやっと、こういうレイコマを使うデッキ相手にこそ、青赤に組み替えてテンポ勝負すれば良かったんだと気づく。
1体1体の線が細くて頼りないのも、レイコマ相手だと盗られても被害が少ないというメリットに転じる。
が、今頃気づいても後の祭り。
激しく後悔しつつも二試合目卓へしくしく移動するのみ。
二試合目:青タッチ赤白 ○○
相手のデッキ構成もよくわからぬうちに二連勝。
この1ゲーム目で《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid(ORI)》がはじめて着地したのだが、想像以上に能力の起動が難しいことを痛感した。
ソプター5枚を含むアーティファクト9枚程度だと、ソプターが死にやすいこともあり安定的な運用とまで言えるレベルにないかもしれない、という印象を持った。
また、この二戦でORIシールドは想像以上に膠着するゲームだと感じた。除去が弱く、高名対策のため互いに入っている2/2がにらみ合いになりやすい。
また小粒が横並びになりがちな環境のためコンバットトリック1枚あたりの打開力も低下しているような印象を持った。
そしてこういう状況で高名をトップすると泣きたくなるほど弱い。
事前に聞いていた「高名が弱い」という話の真偽を身を持って知ることになった。
(《瘡蓋族の狂戦士/Scab-Clan Berserker(ORI)》、オメーのことだよ!!)
三試合目:赤白アグロ ○○
こういうアグロを押しつぶすためにミッドレンジを組んでいるわけで、
特筆することもなく二連勝。
というわけで、結果は2-1で6位くらい。
マジでプレリで2-1するマンと化しているな……。3-0の壁が厚い。
久しぶりのMTGをめいっぱい楽しんだが、青赤の組み換えについては要反省といったところ。
そんなこんなありつつ、最終的なレシピはこんな感じになった。
RG Midrange
= 16 Creatures
《地底の斥候/Subterranean Scout(ORI)》
《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(DTK)》
《葉光らせ/Leaf Gilder(ORI)》
《地底街のトロール/Undercity Troll(ORI)》
《ルーンの苦役者/Runed Servitor(ORI)》
2*《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》
《果樹園の霊魂/Orchard Spirit(ORI)》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar(ORI)》
《ラノワールの共感者/Llanowar Empath(ORI)》
2*《地震の精霊/Seismic Elemental(ORI)》
《ロウクスのやっかいもの/Rhox Maulers(ORI)》
《議事会の自然主義者/Conclave Naturalists(ORI)》
《辺境地の巨人/Outland Colossus(ORI)》
《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ORI)》
= 7 Spells
《焦熱の衝動/Fiery Impulse(ORI)》
《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage(ORI)》
《戦の角笛/War Horn(ORI)》
2*《稲妻の投槍/Lightning Javelin(ORI)》
= 17 Lands
《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls(ORI)》
8*《山》 8*《森》
抜けたカード:
《瘡蓋族の狂戦士/Scab-Clan Berserker(ORI)》⇒《イェヴァの腕力魔道士/Yeva's Forcemage(ORI)》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid(ORI)》⇒《ラノワールの共感者/Llanowar Empath(ORI)》
《地震の精霊/Seismic Elemental(ORI)》1枚⇒《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ORI)》
- 《ギラプールの霊気格子》の安定感が想像以上に低かったのでアウト。
- 思っていた以上の膠着環境、トップデッキ環境だったので、マナカーブをより重く長期戦指向にシフト。
- 同じカードを2枚引くよりも散らした方が選択肢が増えて嬉しいだろう……ということから《地震の精霊》を《巨森を喰らうもの》に変えたが、《地震の精霊》は2枚引いて嬉しいカードなのでここは微妙かも。
となると、《議事会の自然主義者》か《護衛する自動機械》をアウトするべきかな。
また、最終的な赤白のデッキリストもこのような感じになった。
《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser(ORI)》⇒《領事補佐官/Consul's Lieutenant(ORI)》
《巡礼者の道の騎士/Knight of the Pilgrim's Road(ORI)》⇒《祝福された霊魂/Blessed Spirits(ORI)》
《迅速な報い/Swift Reckoning(ORI)》⇒《反逆の行動/Act of Treason(ORI)》
1マナ1/1高名は1ターン目に出せないとゴミすぎだと感じた。
また《迅速な報い》は最強クラスの除去なのでメイン投入以外ありえないと盲信していたが、結局リアクティブスペルなわけで、カードパワーは高くともデッキコンセプトに合致していなかった。
よりシンプルに勝利に直結するレイコマに変更するべきだった。
同様の理由で、《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》よりも《包み込む霧/Enshrouding Mist(ORI)》の方がよかったかもしれない。この辺りの肌感覚がだいぶ甘い。
以下環境のファースト・インプレッション。
雑感
- 高名の存在から、先手とったアグロが優位を保ちつづけるワンサイドゲーム環境かと思っていたのだが、実際には想像以上の膠着環境だった。
地上に熊が並んで互いに突破できず、ひたすらトップに打開策を求めつづけるようなシーンが多かった。
そもそもコモン高名のサイズアップが「2/2が3/3になる」程度のものがほとんどで、仮に相手に高名を先行されたとしても熊を2体並べるだけで後出しで簡単にストップできたりする。
そのため、メインはミッドレンジ安定なのは変わりない印象を持った。膠着後のトップめくり勝負になって弱いカードはなるべく入れたくない。
かわりにミッドレンジでも高名とにらみあう盤面をつくるための熊(またはそれをテンポ損せず殺せる2マナ以下の除去)の価値はかなり高いように感じた。 - 除去が弱い弱いと言われていたが、コンバットトリックも今回はべらぼうに弱い印象。
これもおそらく高名ワンサイドゲームにならないよう、開発側が意図的に限定的なバットリしか採用してないんだろうと思う。
そもそもバットリをケアして2/2熊同士で相打ちさせるパターンが多いので、そういうところで使われても劇的な得にならないというのか。
- これはゲームとは関係ないが、プロモパックはオリジンみたいに単色を封入するのが一番いい気がした。
二色や三色パックだと、構築がほとんど選択色のガイド通りになってしまうのだが、
単色パックだとサブカラー選択の自由度が大きくて構築や組みかえに多様性があって楽しい。
とはいえ、初心者には自由度の大きさが敷居の高さになることもある。この三色で組め、この二色で組め、までしっかりガイドされたほうが初心者的には助かることもあるだろうから、まあ良し悪しといったところ。
そんなこんなで一回目のプレリは終了。
二回目も参加してきたので、そちらに続きます。
個人的に第一印象より強かったカード/ 弱かったカードもそちらに。
プレリレポ記事の一覧