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TCGデザイン論に関するブログ

【MTG】運命再編プレリに行ってきた、ウギン出過ぎ。スゥルタイで3-1

2015年1月17日、土曜昼からの運命再編/Fate Reforgedプレリリースパーティ、略してFRFプレリに参加してきましたので今回もレポ。

参加人数は30人強でスイスドロー4回戦。13時スタートの18時終了。

 

 

ラヴニカへの回帰で導入された弁当箱、もとい平型パッケージで今回もパック配布。例によって自分が使いたいクランを選んで組める。くわしくは公式をどうぞ。

 

コンポーネント前回とほぼ変わらず

  • 20面ダイス風のライフカウンター
  • たぶんスチール製のクランバッジ
  • 運命再編×4パック
  • タルキール覇王譚×1パック
  • 選択クランにからんだ色のカードのみ15枚が入った特製プロモパック1個

が封入。

 

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        (※当日開けた箱を使った再現映像です)

 

 

さらにプロモパックの中身を詳述するとこんな感じ。

 

  • 選んだクランに所属するFTRのレア5種類?+神話レア1種類の中からランダムで1枚
    Foil加工&日付入り)
  • 選んだクランの三色タップインランド
  • 選んだクランに絡むアンコモンFRFとKTKの中からランダムで3枚
  • 選んだクランのコモンが同様にランダムで10枚

 

 

たしか……こんな感じ……だったと思う。プロモレアは何種類か正確にはわからんのだけどたぶん6~8種類くらいではないかと思う。

通常パックに含まれるコモン土地のかわりに、プロモパックでは三色タップインランドが入ってる(アンコ1枚ぶんお得。たぶん)。

 

 

さてさて今回、自分は龍の残虐さをモチーフとする黒中心のクラン、スゥルタイ(黒+青緑)を選択。

 

 黄金牙、タシグル 漂う死、シルムガル

 

 

自分のなかでのプールの強度は

マルドゥ(赤+黒白)=ジェスカイ(青+白赤)>ティムール(緑+赤青)>アブザン(白+緑黒)>スゥルタイ(黒+青緑)

といった印象。

 

  • 変異の大幅減による5~6ターン目の攻防のインパクト低下
  • 変異より1マナ早い予示による基本戦線
  • FRF×4パック強のプールにおけるコモン《呪印》の存在感

 

などから、KTKに比べると大幅なスピードアップが考えられた。そうなれば当然赤絡みのアグロなクランに一段有利がつく。

1000年先ではじっくり腰を落ち着けて長久な戦いをしていたはずのアブザンが、ここ(過去)では鼓舞だ鼓舞だっつって超脳筋なクランになってるのも環境加速の大きな要員だ。実質アグロが4クラン。

 

スゥルタイがこの速度感についていけるかはかなりあやしいところで、軽い除去や壁役をいかに引けるかが鍵になりそうだった。

自分は単純に、タルキールプレリで使ってないクランのなかで一番使いたかったのを選ぶことにした。

 

 

 

会場内での人気は

マルドゥ=ジェスカイ>>>>ティムール=アブザン>>>スゥルタイ という感じで、自分の感触がほとんどそのままクラン人気の差に引き写されたような感じ(それにしたってスゥルタイは毎回不人気すぎだ)。

 

まあ、みんなプールを見た段階で自分と似たような印象を受けていたということだろう。

 

そんなこんなあり、いざ構築へ。

 

 

カードプール

・各色のうち、個人的に自分がデッキに入れたい順番にしてある。

・評価は絶対指標ではなく、その色のカードプールを踏まえた相対的なもので、メインデッキに入れたくないカードは薄字にしてある。

・またカード画像はすべて、公式のカードギャラリーから引用してある。

 

白:14枚+多色1枚

 

3*《砂爆破/Sandblast(FRF)》

《護法鱗のドラゴン/Wardscale Dragon(FRF)》

《塩路の巡回兵/Salt Road Patrol(KTK)》

《砂草原ののけ者/Sandsteppe Outcast(FRF)》

《龍鐘の僧兵/Dragon Bell Monk(FRF)》

《魂の召喚/Soul Summons(FRF)》

《アブザンの呪印/Abzan Runemark(FRF)》

《アブザンの優位/Abzan Advantage(FRF)》 

《賢人の夢想/Sage's Reverie(FRF)》

《エイヴンの散兵/Aven Skirmisher(FRF)》

《戦場での猛進/Rush of Battle(KTK)》

《先祖の結集/Rally the Ancestors(FRF)》    Foil-Rare

 

 

 

青:16枚+多色3枚

 

《奔流の精霊/Torrent Elemental(FRF)》       Promo

《僧院の包囲/Monastery Siege(FRF)》       Rare

《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way(KTK)》

《実在への書き込み/Write into Being(FRF)》

2*《僧院の群れ/Monastery Flock(KTK)》

3*《スゥルタイの頭蓋守り/Sultai Skullkeeper(FRF)》

《ジェスカイの呪印/Jeskai Runemark(FRF)》

《強化された知覚/Enhanced Awareness(FRF)》

《霜歩き/Frost Walker(FRF)》

 2*《ナーガの意志/Will of the Naga(FRF)》

《賢いなりすまし/Clever Impersonator(KTK)》    M-Rare

《名高い武器職人/Renowned Weaponsmith(FRF)》

 

 

黒:16枚+多色3枚

 

《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom(FRF)》

《無情な切り裂き魔/Ruthless Ripper(KTK)》

《影の手の内/Reach of Shadows(FRF)》

《オークの必中弾/Orc Sureshot(FRF)》

2*《チフス鼠/Typhoid Rats(FRF)》

2*《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》

《魂剥ぎ/Soulflayer(FRF)》           Rare

《頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin(FRF)》

《朽ちゆくマストドン/Rotting Mastodon(KTK)》

2*《シブシグの徒党/Sibsig Host(FRF)》

《蔑み/Despise(KTK)》

《タシグルの残虐/Tasigur's Cruelty(FRF)》

《殻脱ぎ/Molting Snakeskin(KTK)》

 

 

赤:13枚

 

《龍火浴びせ/Bathe in Dragonfire(FRF)》

《憤怒変化/Rageform(FRF)》

《峡谷に潜むもの/Canyon Lurkers(KTK)》

《軍団の伏兵/Horde Ambusher(KTK)》

《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter(FRF)》

《反抗するオーガ/Defiant Ogre(FRF)》

2*《突き刺し豚/Gore Swine(FRF)》

《電弧連鎖/Arcbond(FRF)》         Rare

《マルドゥの呪印/Mardu Runemark(FRF)》

《ティムールの激闘/Temur Battle Rage(FRF)》

2*《龍怒/Dragonrage(FRF)》

 

 

緑:12枚+多色3枚

 

《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth(FRF)》

《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon(KTK)》

《破壊するドラゴン/Destructor Dragon(FRF)》

《荒野の囁く者/Whisperer of the Wilds(FRF)》

2*《荒野の地図作成/Map the Wastes(FRF)》

《突然の再利用/Sudden Reclamation(FRF)》

《残忍なクルショク/Feral Krushok(FRF)》

《弱者狩り/Hunt the Weak(FRF)》

《アイノクの先達/Ainok Guide(FRF)》

《ティムールの呪印/Temur Runemark(FRF)》

帰化/Naturalize(KTK)》

 

 

多色:4枚

 

《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul(KTK)》

《スゥルタイの占い屋/Sultai Soothsayer(KTK)》

《天上の待ち伏せ/Ethereal Ambush(FRF)》

《過酷な命の糧/Harsh Sustenance(FRF)》 

 

 

無色:6枚+土地8枚

 

《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》   M-Rare

《ウギンの構築物/Ugin's Construct(FRF)》

《英雄の刃/Hero's Blade(FRF)》

《スゥルタイの戦旗/Sultai Banner(KTK)》

《贈賄者の財布/Briber's Purse(KTK)》

《鮮明のレンズ/Lens of Clarity(KTK)》

 

 

《華やかな宮殿/Opulent Palace(KTK)》

3*《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》

《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow(KTK)》

《茨森の滝/Thornwood Falls(FRF)》

《風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag(FRF)》

《磨かれたやせ地/Scoured Barrens(KTK)》 

 

 出たレアが

 

先祖の結集   賢いなりすまし

奔流の精霊   僧院の包囲

 

魂剥ぎ   電弧連鎖

 

 精霊龍、ウギン

 

3/7という脅威の神話レア率!!

 

通常パックからFoilレアもこぼれて嬉しい。

 

遅めのスゥルタイをやりたい自分にはレアの内容も噛み合っている。重めだが支配力のあるゲームエンダーと、それを引き込むドロースペル。

たぶんFRF4パック強のプレリ環境なら、《ウギン》をいちばんうまく使えるクランだろう(粘りのアブザンが今回はだいぶ脳筋になってしまった)。

 

 

 

前回のプレリにならい、

 

  • 青/黒/緑/青黒緑の多色と無色/土地
  • 赤/白/それ以外の多色

 

に分けてソートし、いざ構築開始。

 

 

 

構築 

 

前回の経験から、今回はまず素直にクラン通りの構築を目指すことにした。

レア⇒土地の順にチェックし、次にレアの潤沢だった青から順番にクラン構成色を見ていく。

 

変異に関しては無思考的にオールイン。

ボム、除去、変異、その隙間を埋める生物、ユーティリティスペルの順にピックアップして並べていく。

 

 

途中、パンプ付きランパンこと《荒野の地図作成》が2枚めくれていることに気づく。

 

荒野の地図作成   チフス鼠

 

1/1接死の《チフス鼠》や0/5壁の《僧院の群れ》も2枚めくれており、

壁で止めて⇒ランパンで伸ばして⇒ウギンで決め!

というアーキタイプのお手本とも言えるようなデッキが組める感触を持った。

 

クランによる構築の誘導はあるものの、メインカラーを三色のどれにするかの選別は実際なかなかむずかしい。しかしこのランパン&ネズミのおかげで、緑黒に寄せる理由づけになった。

 

 

20枚目以降の微妙なスロットの取捨選択をのこし、構築をはじめて10分ていどでデッキの原型はこんな感じになった。

 

GBU - Sultai Control  ※36枚

 

= 13 Creatures

 

2*《チフス鼠/Typhoid Rats(FRF)》

《無情な切り裂き魔/Ruthless Ripper(KTK)》 (変異)

《荒野の囁く者/Whisperer of the Wilds(FRF)》

2*《僧院の群れ/Monastery Flock(KTK)》    (変異)

《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth(FRF)》

《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way(KTK)》  (変異)

《スゥルタイの占い屋/Sultai Soothsayer(KTK)》

《奔流の精霊/Torrent Elemental(FRF)》

《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul(KTK)》  (変異)

《破壊するドラゴン/Destructor Dragon(FRF)》

《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon(KTK)》 (変異)

 

 

= 6 Spells

 

2*《荒野の地図作成/Map the Wastes(FRF)》

《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom(FRF)》

《無残な競争/Grim Contest(FRF)》

《影の手の内/Reach of Shadows(FRF)》

《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》

 

= 17 Lands

7*《森》 3*《沼》 1*《島》

 

《華やかな宮殿/Opulent Palace(KTK)》

3*《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》

《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow(KTK)》

《茨森の滝/Thornwood Falls(FRF)》

 

 

 

緑シンボル10(基本土地7枚)

黒シンボル8(基本土地3枚)

青シンボル6(基本土地1枚)

 

 

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で、取捨選択に迷うスロットがこんな感じ。

 

・マナベース枠: 

《アイノクの先達/Ainok Guide(FRF)》か18枚目の土地

アイノクの先達  森

 

「アンモーフ攻防で負けないためには(=5ターン目5マナ出したいなら)ランド18枚が鉄則」というタルキールでの黄金率が印象づよい。

 《アイノク》はデッキトップまでしか引っ張ってきてくれないため、普通の土地サーチに比べると一段カードパワーが劣る。

 迷うなら素直に《森》でもいいと思うが、《アイノク》はブロック後に探査のエサなってくれるという小さな利点がある。

 

・中マナ域枠:

《頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin(FRF)》か《オークの必中弾/Orc Sureshot(FRF)》か

《ウギンの構築物/Ugin's Construct(FRF)》

頭巾被りの暗殺者  オークの必中弾ウギンの構築物

 

中マナ域の三択。

デッキコンセプトは「壁・ランパン・ボム」であり、中マナ域に求められるのはボムにアクセスするまでの時間稼ぎだ。とにかく生き残れば打点はなんとかなる、逆にいえば生き伸びることができなければウギンもクソもない。

 

そう考えると《頭巾被り》が一番丸い。予示環境で2/3というスペックには信頼感もある。しかし単体で見れば一番カードパワーが落ち、場が固まった後半に引くとヤ~なきもちになる。

 

《必中弾》は逆にいちばんカードパワーが高く、《ティムールの剣歯虎》とのシナジーには特筆するべきものがある。しかし肝心の防衛能力には難があり、返しの変異の攻撃さえ許容してしまう。

 

《ウギンの構築物》のスペックにはかなり興奮するものがあるが、《チフス鼠》ほか壁役とのアンチシナジーがある。うまく変異だけの場を作れたらいいが、安定性には欠ける。

 

 

・7枚めのスペル枠:

《僧院の包囲/Monastery Siege(FRF)》か《弱者狩り/Hunt the Weak(FRF)》か

《突然の再利用/Sudden Reclamation(FRF)》

僧院の包囲   弱者狩り

突然の再利用

 

スペルの選択もむずかしい。

単純なカードパワーでいけば《僧院の包囲》なのだが、青マナは三色目でありシンボルは6点しかない。3ターン目にギリギリ引き込めるかも、というレベル。

 

《弱者狩り》には1マナ接死たちとのシナジーがある。しかし壁とは相性がよくなく、接死でボムを狙い撃ちするのがメインの使い方になりそうだ。変異で変異を食うような展開になればそれなりにおいしいが、相手の土地が立っているだけで一気に撃ちどころがなくなるのも難しい。

 

そう考えると《突然の再利用》がもっとも丸い。土地を伸ばすカードなので《ウギン》とも相性はいい。とはいえカード的にはすこしつよい《運命編み》にすぎず、必須感は薄い。

場に触れない4マナのカードを撃つヒマがあるデッキなのかどうか、こればっかりは対戦してみないとわからない。

 

 

 

・フィニッシャー枠

《魂剥ぎ/Soulflayer(FRF)》か《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》

魂剥ぎ  グルマグのアンコウ

 

せっかくのレアだがこのデッキでは《アンコウ》とどっこいくらいだろう。

 

デッキに3枚入ってる接死は、サイズからしてあんまり獲得に旨味がない。

《僧院の群れ》2枚を含む5枚の飛行を剥げればそれなりに嬉しいが(防衛を引き継がないでくれて本当にありがとう)、それでも飛び抜けて強いというほどじゃない。絆魂や呪禁がデッキに入ってたらかなり夢を託せたのだが。

 

活躍の場を作らないと強くない類のカードで、このデッキだと活躍の場をつくってもそこまで強くならなそうだというのが率直な印象だ。

 

特に《アンコウ》と比較したとき、タフネス4と5の差は獰猛を有する赤・緑を相手にするとき致命的な差になりうる。

 

 

突き刺し豚   開拓地のマストドン

 

《アンコウ》には壁役としての立ち回りも期待できるが、《魂剥ぎ》の信頼感はそれとくらべると一回り落ちる。

 

 

 

ほかにも採用を迷うカードに《朽ちゆくマストドン/Rotting Mastodon(KTK)》(5マナ2/8バニラ)があった。

 

これがプレイアブルだというのは知っていたし、デッキ的にもマッチしていると思うが、これを入れるなら《奔流の精霊》との噛み合いもある《グルマグのアンコウ》を入れたほうがまだいいだろうと考えた。

(この理由から5マナ3/6《シブシグの徒党/Sibsig Host(FRF)》、5マナ5/4《残忍なクルショク/Feral Krushok(FRF)》は採用候補にならず。)

 

やることは同じ壁役で、《アンコウ》はフィニッシャーにもなってくれるし。

 

 

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              (アンコウがいちばんえらい) 

 

 

そんなこんなで構築の細部のツメに悩む(みなさんならどれを選択しますか?)。

 

 

悩んだ末に、じぶんはすべて前者(一番目に上げられてるカード)を採用することにした。メインデッキは当たりの丸さをとることにした。あとせっかくだからレアを使いたい。

 

 

ひととおりの形になったので、余った時間にメイン二色を入れ替えたUG+BのパターンとBU+Gのパターンも組めないか検討した。

 

青メインにすると《僧院の包囲/Monastery Siege(FRF)》や《実在への書き込み/Write into Being(FRF)》が安定して使えるようになるが、かわりに《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth(FRF)》のようなユーティリティだったり、黒の1マナ接死のような優秀なディフェンスを失う。

 

BU+Gは構造的に緑黒の下位互換のような印象を受けた。

ランパン⇒ファッティの流れを3枚の《スゥルタイの頭蓋守り》+探査ファッティで代用する形しかならない。

 

 

 スゥルタイの頭蓋守り   荒野の囁く者

        (どうかんがえても右のほうがえらい)

 

 

しかしもう一方のプラン、UG+Bは攻め気のないコントロール相手に重量をかぶせるサイドプランとして有用に思えた。

こんなかたちだ。

 

GUB - Sultai Heavy Control

 

= 13 Creatures

 

《荒野の囁く者/Whisperer of the Wilds(FRF)》

2*《僧院の群れ/Monastery Flock(KTK)》    (変異)

《実在への書き込み/Write into Being(FRF)》   (予示)

《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth(FRF)》

《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way(KTK)》  (変異)

《スゥルタイの占い屋/Sultai Soothsayer(KTK)》

《奔流の精霊/Torrent Elemental(FRF)》

《残忍なクルショク/Feral Krushok(FRF)》

《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul(KTK)》  (変異)

《破壊するドラゴン/Destructor Dragon(FRF)》

《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon(KTK)》 (変異)

《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》

 

= 9 Spells

 

2*《荒野の地図作成/Map the Wastes(FRF)》

《僧院の包囲/Monastery Siege(FRF)》

《無残な競争/Grim Contest(FRF)》

《突然の再利用/Sudden Reclamation(FRF)》

《影の手の内/Reach of Shadows(FRF)》

《強化された知覚/Enhanced Awareness(FRF)》

《ナーガの意志/Will of the Naga(FRF)》

《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》

 

= 18 Lands

7*《森》 4*《島》 1*《沼》

 

《華やかな宮殿/Opulent Palace(KTK)》

3*《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》

《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow(KTK)》

《茨森の滝/Thornwood Falls(FRF)》

 

 

2マナ:1枚

3マナ:10枚(うち変異5枚)

4マナ:2枚

5マナ:6枚

6マナ:3枚

7マナ以上:2枚

 

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ドローソースを増量し、「とにかく《ウギン》を引いて勝て」というデッキコンセプトをより突き立てた感じ。

そのプランにオールインするのもさすがに危険なので、大型を並べて《ナーガの意思》でパンチを2回通す、というパターンも用意してある。

 

 ナーガの意志

 

会場ではスゥルタイアブザンは不人気クランだったので実践で使う機会がどれだけあるか定かではないが、とりあえずコントロール被しの重コントロールを用意しておくことにした。

 

マルドゥカラーは触ってもいない。うちに構築時間の30分が終了。

いざ試合へ!

 

 

 

戦績

 

一試合目:ジェスカイテンポ ××

 

見えざるものの熟達  龍鱗隊の将軍

 

《見えざるものの熟達》、《龍鱗隊の将軍》、《魂火の大導師》Foil。その他あわせて合計5枚のレアが入った強烈なデッキ(《魂火》foilだけで勝ち組じゃないか!)

 

休憩時間を割いて野試合までさせてもらったが(ほんといい人だった)、けっきょく一回も勝てなかった。

とはいえ、一戦目はマリガンミスからの土地事故で反省すべき部分は多い。

二戦目も緑マナを引き込むのが6ターン目と遅く、いまいちこちらの強みを出せずに負けてしまった感があった。

 

サイドボーディングは

・⇒《僧院の包囲》《長毛ロクソドン》《魂剥ぎ》out。

・←《ウギンの構築物》《朽ちゆくマストドン》《蔑み》in。

 

この連敗をうけ、土地の採用枚数について壮絶に悩む。

《僧院の包囲》は《突然の再利用》にスイッチ。

 

 

二試合目:ティムールミッドレンジ ○○

 

向こうの攻め手は《チフス鼠/Typhoid Rats(FRF)》やタフネス5の壁をなかなか突破できない。早いうちから《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul(KTK)》や《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way(KTK)》をアンモーフして素早くクロックを刻んでいくことを意識し、相手が解答を入手するまえに決着するよう心がけた。

みごと二連勝!

 

サイドは

・⇒《チフス鼠》《魂剥ぎ》out

・←《ウギンの構築物》《グルマグのアンコウ》in

 

獰猛をシャットするタフネス5を厚く。

《チフス鼠》は1点火力をサイドインされる可能性を考えて、1枚だけアウト。

 

 

 

三試合目:ジェスカイミッドレンジ ○○

 

一試合目のトラウマがよみがえるジェスカイとの勝負……だったが、今回は相手のほうが二回とも壮絶なスクリュー。

効いてみればデッキ44枚で土地18枚なんだそう。ううむ……それは……。

危なげなく勝利。

 

サイドは一試合目とだいたい同じ。

ここで《頭巾被りの暗殺者》を《オークの必中弾》とスイッチ。

 

 

四試合目:アブザンコントロール(ウギン入り) ○○

 

三試合目で隣の席だった人が最終戦の相手。休憩時間中にデッキの相談をずーっとしていたのでこっちの内容はモロバレw

変異が0/5の壁であること、《ウギン》が入っていることなどなど……。

でもこっちも雑談の流れで相手のデッキに《ウギン》が入っているアブザンだということは知っており、状況はイーブン。

 

メインではこっちが先にウギンに着地し、こうなるとさすがに勝利。《必中弾》と《剣歯虎》のコンボも決まってご満悦。《剣歯虎》って同速以下相手だとほんとクソつえーな。相手にしたくねえー

 

サイドは

・⇒《僧院の群れ》×2、《チフス鼠》《アイノクの先達》 out

・←《グルマグのアンコウ》×2、《タシグルの残虐》、《森》in

 

重爆撃対決に完全にシフトし、二試合目はこれがうまくハマってくれた。

 

 

結果は3-1(6-2)。

初戦のジェスカイ以外は負けなし!

自分の実力からすれば望外の結果だ。

プールのコンセプトがパキッと立ってたのが良かったと思う。構築は細部を除いて悩む部分がほとんどなかった。

 

 

 

 

そんなわけで、4試合を終えて最終的なリストとサイドボードプランはこうなった。

 

GBU - Sultai Control

 

= 16 Creatures

2*《チフス鼠/Typhoid Rats(FRF)》

《アイノクの先達/Ainok Guide(FRF)》

《無情な切り裂き魔/Ruthless Ripper(KTK)》 (変異)

《荒野の囁く者/Whisperer of the Wilds(FRF)》

2*《僧院の群れ/Monastery Flock(KTK)》    (変異)

《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth(FRF)》

《オークの必中弾/Orc Sureshot(FRF)》

《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way(KTK)》

《スゥルタイの占い屋/Sultai Soothsayer(KTK)》

《奔流の精霊/Torrent Elemental(FRF)》

《グドゥルの嫌悪者/Abomination of Gudul(KTK)》  (変異)

《破壊するドラゴン/Destructor Dragon(FRF)》

《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》

《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon(KTK)》 (変異)

 

= 7 Spells

2*《荒野の地図作成/Map the Wastes(FRF)》

《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom(FRF)》

《無残な競争/Grim Contest(FRF)》

《突然の再利用/Sudden Reclamation(FRF)》

《影の手の内/Reach of Shadows(FRF)》

《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon(FRF)》

= 17 Lands

7*《森》 3*《沼》 1*《島》

《華やかな宮殿/Opulent Palace(KTK)》

3*《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》

《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow(KTK)》

《茨森の滝/Thornwood Falls(FRF)》

1マナ:3枚
2マナ:2枚
3マナ:10枚(うち変異6枚)
4マナ:3枚
5マナ:4枚
6マナ:2枚
7マナ以上:3枚

 

f:id:tenkoTCG:20150123183150j:plain

 

サイドボードプラン:

■赤絡みのアグロ:

・《チフス鼠/Typhoid Rats(FRF)》⇒《ウギンの構築物/Ugin's Construct(FRF)》

・《アイノクの先達/Ainok Guide(FRF)》⇒《頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin(FRF)》

・《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》⇒《朽ちゆくマストドン/Rotting Mastodon(KTK)》

・《突然の再利用/Sudden Reclamation(FRF)》⇒《蔑み/Despise(KTK)》

 

■序盤の攻め気のない緑絡み

・《アイノクの先達/Ainok Guide(FRF)》⇒《森》

・《僧院の群れ/Monastery Flock(KTK)》*2⇒《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》と《タシグルの残虐/Tasigur's Cruelty(FRF)》

・《チフス鼠/Typhoid Rats(FRF)》⇒《魂剥ぎ/Soulflayer(FRF)》

 

 

 

 

 

新環境の雑感

 

最初のほうのクラン選択のときにも触れたが、

  • 変異の大幅減による5~6ターン目の攻防のインパクト低下
  • 変異より1マナ早い予示による基本戦線
  • FRF×4パック強のプールにおけるコモン《呪印》の存在感

 

などから、プレリ環境はKTKよりも大分はやくなるのではないかという事前の印象を持っていたが、そこまで劇的に変わった印象はない。

 
というか変異の減少によって、各クランのアーキタイプ分化がより鮮烈になった感触を持った。
KTKではどんなデッキだろうとアンモーフをめぐる攻防での優位の獲得が必須だったが、FRFではもっともインパクトのあるターンがクランによってバラけたような印象を持った。
自分の変異による戦線構築、相手の変異に対する対応力、変異をめぐる駆け引きが必須ではなくなった、というのか。
たとえばスゥルタイなら変異生物の減少=探査生物による戦線構築の依存度が増えたため、大量の墓地肥やし+重い探査生物、のような極端なデッキ構築も許されるようになった感がある。
また変異抜きでの戦線構築が可能になったことで、2マナパワー2が相当プレイアブルになっていた。ジェスカイマルドゥはより早く、「面で押す」戦略がかなり有用になったのでは。
 
とはいえこれはFRF×4パックのプレリだからというのも大きいか。ドラフトやらだとやっぱりまだまだ遅くて重いのかな?
 
 
あとで聞いた話によると、この会場だけでウギンが5枚出ていたとのこと。8人のうち4人がウギンを引いた卓があったそうな。ウギン出すぎ。出たがりすぎ。

 

そんなわけで、運命再編プレリレポでした。 

毎回プレリは楽しいが、今回は特に楽しかったなあ。

予約がとれなくなるまえに二回目も参加すればよかった! ぐやしー。

うーむ。はやく龍紀伝こい!

 

 

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